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館長紹介

古流武術の「型」内在する日本人の身体文化を探求しています。

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館長髙島 将樹たかしま まさき

略歴

大阪出身。新陰疋田流を堀川泉優から2009年に継承。
先代の没後に武者修行の為、全国行脚。
その末に柳生新陰流十三世継承者の加藤伊三男に師事し2018年に尾張貫流、柳生新陰流兵法の目録を拝受する。
現在、鹿児島県で整体院や鍼灸院を経営。加藤伊三男より春将館の道場名を授かり、流儀を伝えながら武術の型から日本人の伝統的な身体操作を抜き出し、日常動作やスポーツ動作に活かせるようなカタチに応用し指導している。

伝系図

伝系図

武道への想い

私が武術で学んだ事はたくさんありますが、一番の学びは兵法を社会人として体現する事の大切さでした。
新陰流には「転」という考え方があると稽古開始当初、先代からお聞きしました。その後、加藤伊三男先生からも「転とは円の事で、円すなわち球体は角がなく尖ることなく、他を傷つけることなく転がれる。円はどこからでも中心軸がとれて、軸がブレる事もない。自分の人生、信念を曲げる事無く、また周りも傷つけず唯々進み続ける。私どもの流儀はそうあらねばならない」。と仰いました。
自分に角を立てず物事を丸く収められたらどれだけいい事でしょう。武道を稽古し剣や槍を使う方法を学ぶだけでなく。武の道を歩む者としてそこから学んだ兵法を社会に生かせてこそ人の価値が高まるのではないかと思っています。

解剖学から見た武道

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個人的な感想になりますが、武術・武道の動きは相手を勢する為の最効率化されたモーターコントロールだと思っています。未だ科学的に証明出来ないところも存在する 武術の動きもありますが解剖学や運動学が進み、その摩訶不思議と思える様な「術」も一部解明されてきています。

春将館の画像

昔から主に柔術などで身体の構造は学ばれてきました。人が遣う武術だからこそ人体構造学は武術を学ぶ上では避けて通れない道でした。その当時では流儀内の秘儀とされてきた 高度な技も今の解剖学や運動学を基に考えると再現性の高い技として伝えやすくなったと考えています。もちろんそれだけでは流儀の技全ては伝えてはいけません。ですがそれらを学び、意識することによって得られる身体感覚はより技の習得を加速化させると思っています。

館長コレクション

来國光の刀画像

来 國光

尾張貫流槍術・柳生新陰流兵法13世継承者春風館道場加藤伊三男館長から贈られた刀。 尾張柳生分家の方の脇差しと加藤伊三男館長から伝えられた。
「組織を率いる将たる者はこれくらいの物を腰に帯びて公の場に出なさい。何処に行っても恥じる事がない名刀とその拵えである」。と仰られた。
刀身から拵えまで見事な脇差しである。

伝来刀の画像

伝来刀

尾張貫流槍術・柳生新陰流兵法13世継承者春風館道場加藤伊三男館長から贈られた刀。
加藤伊三男館長が初めて手にした尾張拵えの刀。無銘であるがしっかりとした身幅があり、つり合いのとれた使いやすい刀である。 主に抜刀の稽古で使う様にと仰られた。
確かに流儀に伝わる抜刀勢法は他の刀と比べるとしやすい。

弾丸形の槍画像

弾丸形の槍

春風館に伝わる弾丸形の穂先がついた槍。
尾張貫流の規格ではないが、加藤伊三男館長が「此れは硬い甲冑ごと貫く槍。確り前に出でて勢いよく槍を突き出す人にはこの槍がいい」。と髙島に伝えられた。
一度管を通して物を突いた事があるが、直径5㎝ほどの穴があいた。管槍に凄まじい威力がある事を教えてくれた槍である。

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